防災訓練【防災部会】

10月15日(土)、茅ヶ崎地区防災訓練を梅田小学校体育館において実施いたしました。

新型コロナウイルス感染拡大防止に配慮しながら3年ぶりの実施となった今回は、これまでの炊き出しやテント設営などの実技訓練ではなく、図上訓練を中心に行いました。

まず、市防災対策課より、地震や風水害など、災害の種類による「備えやとるべき行動」についての講話がありました。

次に、災害時のさまざまな状況下でどのように決断をしていくかを考える「クロスロード」という図上訓練を行いました。

クロスロードとは、下記のような問題に対して、グループ内でYES、NOのカードを一斉に出し、その決断に至った理由を話し合うものです。

【問題】

「あなたは、食料担当の職員。被災から数時間が経過。避難所には3000人が避難しているとの情報が得られた。現時点で確保できた食料は2000食で今後の見通しはない。まず2000食を配るかどうか?」

どのグループもYES(配る)、NO(配らない)のどちらの意見もありましたが、理由を聞くとグループの皆さんでうなずいたり、決断する難しさを感じたりする様子が見られました。

今回のクロスロードでは、異なる立場で普段想像しないような問題について考えました。乳幼児のいるご家族、高齢者の方、ペットを飼っている方など各家庭が抱える事情はさまざまです。

【問題】に必ずしも正しい答えはありませんが、皆さんで考え、意見交換し、異なる考え方を知ることができたことが、実際の避難所運営等で役立つのではないかと思います。

当日は約90名の方にご参加いただきました。

今回の防災訓練での気づきを地域の防災活動にも生かしていただきたいと思います。

市防災対策課の講話
市防災対策課の講話
クロスロードの様子
クロスロードの様子