南湖二丁目の個人宅地内の道路側に、庚申塔が三基あります。その中の一基が柴又帝釈天（しばまたたいしゃくてん）板本尊々形（いたほんぞん そんぎょう）の庚申塔で、全国的にみても珍しい貴重な庚申塔ではないかと思われます。
東京都葛飾区にある日蓮宗の経栄山題経寺（きょうえいざん だいきょうじ）は、通称「柴又の帝釈天」として親しまれ、映画「男はつらいよ」シリーズゆかりの地として有名です。本尊は、日連上人が自ら刻んだといわれている帝釈天像で、板本尊（いたほんぞん）と呼ばれています。この本尊は一時所在不明となっていましたが、本堂を修理した際に発見され、そのときがちょうど庚申の日であったことから、庚申信仰と結びつき、庚申の日には縁日がたつようになったといわれています。・・編注１）
この南湖にある庚申塔には、右手に剣を持ち、左手を開いた忿怒の相をあらわした帝釈天が彫られています。建立年は不明ですが、像の上には「帝釈天」との文字が刻銘されています。
（石仏調査ニュース ちがさきの石仏第１０号）
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編注１）もっと知りたい方に・・
葛飾の名所と行楽地 ：柴又帝釈天（葛飾区）
帝釈天像御尊影
編注２）このあたりです
南湖全図_北Ｂ_11