法林山と号し、高野山真言宗、茅ヶ崎円蔵寺末。「新編相模風土記稿」に「僧文覚上人の創立する所」とあるが、縁起では天和2年(1682)創建、開山は僧朝海とする。
文覚上人作と伝えられる地蔵菩薩、十一面観音。弘法大師像など安置する。境内に閻魔堂(えんまどう)があり、閻魔大王を始め十三倶生神、奪衣婆等が祀られている。1月と8月の16日、閻魔堂が公開される。この閻魔堂は、広く信仰を集めている。
明治初年、茅ヶ崎村役場がこの寺に設置され、明治6年(873)5月1日には小学校が開設され*琢章学舎(たくしょうがくしゃ)と称した。*茅ケ崎小学校の前身と言われる。
十間坂の第六天神社の別当寺として悪霊退散の祈祷寺であったと思われる。
(南湖郷土誌)
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編注)このあたりです
南湖全図_北A_02