「南湖入口」の交差点を北に入った富士見橋(千の川に架かる)の手前左の空き地に小さいほこらがあり、石の聖至菩薩(せいしぼさつ)が祀られています。宝暦7年(1757)の銘がありますが、顔など風化が目立っています。
土地の古老は「三夜様(さんやさま)」呼んでおり、二十三夜の月待講(つきまちこう)が行われていたようですが、絶えて久しいと言います。
昔、南湖に力のない男がいて、力持ちになりたいと願掛けをしました。ある夜三夜様に祈り、側にあった米俵を持ち上げたところ、軽々と持ち上げられました。それが二十三夜だったことから、伝え聞いた村人も願をかけるようになり、お堂を建てたという伝承があります。
(「ぶらり散歩 郷土再発見」より)
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編注)このあたりです
南湖全図_北A_04