菱沼小和田自治会・防災フェア開催

2024年3月23日(土)自治会独自の催しとして小和田住宅複合施設会議室において標記フェアを13時半から実施しました。
ご存じのように今年の元旦に能登半島地震が発生し大きな災害となりました。
本フェア(見本市)は当初より年度末の行事として計画していたものですが、皆様の防災に対する関心も高くなったところでの開催となり、はからずも時機を得たものになりました。
今回は自治会の防犯防災部だけでなく文化部との共催と言う初めての試みで、更に当地区の防災リーダーの協力もお願いする大型の年度末行事となりました。
文化部主催の第一部では元横浜市職員さんによる落語、
防犯防災部主催の第二部では茅ヶ崎市役所の防災対策課の講師による講演及び防災防犯部長による阪神淡路大震災の体験談朗読、
複合施設の外には感震ブレーカーなどの防災装置の展示(及び防災リーダーによる説明付き)、
会議室壁には防災倉庫内の備品類のパネル展示、
更には受付で防災備品の簡易トイレ(凝固剤入りビニール袋)の無料配布など,盛だくさんとなりました。
当日はの写真のように雨が降ったり止んだりの陰鬱な天気で、来られる方が少ないのではないかと不安でしたが、途中で用意していた椅子が足りなくなり追加が必要となる程盛況で、総勢60名以上の方が参加されました。

雨の複合施設前庭
上の写真の机右の紙袋内に(お土産用の)簡易トイレが入っています
とても立派な(手作りの)高座です(さすが文化部)

第一部の空巣屋小どろさんの落語の開始、空席も終わりの方は無く満席。
小どろさんはお医者さんで保健所勤務されてました。大学の落研出身でつかみから入って終わるまで時間ピッタリさすがでした。
もうお分かりかもしれませんが防災フェアは防犯防災部が関係なので、防犯が第一部のテーマとなり空巣や小泥棒でメインの落ちはもちろん(ドジな)泥棒のお話でした。
つかみの部分で保健所勤務医の経験から消費期限に関して食品メーカーとお話をした時の経験など防災にも役立つものでした(聞かれた方はお得です)。

屋外の防災備品(消火器,感震ブレーカー)展示と防災リーダーによる説明

屋外の防災備品(消火器,感震ブレーカー)展示と防災リーダーによる説明。
第二部の市防災対策課の減災への備えの講演開始、すでに席は後ろまで満席、第一部よりも多くなっています。
茅ヶ崎市の災害リスクととるべき行動」、「備える、今のうち」の二つの資料を用意して頂きました(市のHPで取り出すことができます)。
講演の後はいつものように質疑応答。これも時間いっぱいまでかかり皆さんの関心の高さが分かりました。

これがメインテーマです.当地区(菱沼小和田)の災害リスクは火災と液状化だそうです(市の南側は津波,西側は洪水,北側は土砂災害のリスク)。

感震ブレーカー説明会(2024.08.06実施)の時は地震が収まった後のお話が主でしたが、今回は地震発生時でも重要と言う解説。小和田地区は災害リスクとしては先に述べたように,火事の発生による延焼リスク(クラスター火災)が大きいのです。

防災(減災)の極意、備えることが重要、つまり,まず自助が最重要です。
阪神・淡路大震災でも,もし周りに無事な人が居て救助できれば亡くならずに生存できたはずの人数の予想もありもちろん互助も大事です。
この後、当自治会防犯防災部部長による阪神・淡路大震災を経験された方の経験談朗読が続きます。

アパートの玄関ドアが開かなくなり外に逃げるのに隣人に助けてもらったこと、地震が収まって帰ってきた時の屋内の惨憺たる様子、すぐに電話が通じなくなったりと今まで想像すらしてなかった体験が綴られていました。
この方は現在こちらにお住まい、貴重な体験談を聞くことができました(この方の友人には,ピアノが天井にぶつかったなど,想像するのが困難な体験をした方もいらっしゃいます)。 講演された市役所のお二人は今年2月に能登半島の志賀町に支援作業で出張されておられます.
今回の地震で最大震度7となったのは輪島市とこの志賀町の2か所のみで、現地では給水作業と罹災証明書発行作業に従事されていました。
茅ヶ崎市と比べると人口も少なく土地も広いためか、火災はほとんどないが家屋倒壊の被害が多かったそうです。
現地で大変であったのは水とトイレでした.羅災証明書の発行には多くの人出が必要で時間がかかります。

被災地の志賀町で経験されたトイレ問題.上の写真は,簡易トイレのデモ時の様子です.黒いビニール袋がありますが,そのなかに凝固剤粉末が入っています.そこに水を入れるとすぐにゲル状に固まります.こうすることで,黒い袋を比較的楽に取り扱えるようになります。
  その後の質疑応答では,避難所と広域避難場所の違い,その区分の必要性に関しての質問と回答などがありました.広域避場所や避難所へ行けない場合を想定して,一か所ではなく複数の場所を認識しておくことの重要性を説明されました。  今回のフェアは参加者の方々から口頭やメールで大変良かったとおしゃって頂きました.ありがとうございます。  当自治会では,防災に関連して,感震ブレーカー説明会や防災倉庫備品展示会の開催,全自治会員を対象とした意識調査アンケートの実施と結果のまとめなどを行っております。これらは,小和田地区まちぢから協議会1)や当自治会2)のHPで参照することができます(当自治会HPでは資料pdfファイルのダウンロードが必要ですが)、この機会に,参照して頂ければ幸いです。https://chigasaki-machiren.org/kowada/,2) https://www.hishikowa.com/だから,防災倉庫にも注意を払ってくださいネ!